乳脂肪は本当に体に悪いのか?最新研究で判明した健康リスクの嘘と真相
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「乳脂肪は動脈硬化を促進し、心血管疾患の引き金になる」という言説は、数十年にわたって健康常識のように語られてきました。その根拠とされたのが、乳脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸が血液中の悪玉(LDL)コレステロールを上昇させ、血管を詰まらせるという「脂質仮説」が定着していたためです。
しかし、世界21カ国・13万人以上を対象とした国際研究「PURE試験」をはじめとする大規模追跡調査によって、潮目は大きく変わりました。全脂乳製品を日常的に摂取しているグループは、摂取していないグループと比較して全死亡リスクおよび主要な心血管疾患リスクが有意に低下しているというデータが突きつけられたのです。
乳脂肪単体を取り出して評価するのではなく、「乳製品という食品マトリックス全体」で捉えた場合、カルシウムやペプチド、乳脂肪球の構造が複合的に作用し、動脈硬化のリスクを抑制することが判明しています。「乳脂肪は体に悪い」という一律の決めつけは、現代の予防医学においては過去の遺物となりつつあります。