よもぎ餅と草餅の決定的な違いとは?ハハコグサの謎と歴史の真相

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草餅の歴史は極めて古く、そのルーツは古代中国から伝わった「上巳の節句(現在のひな祭り)」の風習にさかのぼります。平安時代の貴族社会において、春の厄除けとして食されていた草餅に使われていたのは、ヨモギではなく「ハハコグサ(母子草・春の七草のゴギョウ)」でした。

当時、ハハコグサは邪気を祓う霊草として珍重されていましたが、江戸時代に入ると状況が一変します。武家文化が定着する中で、「母と子」という名を持つ植物を臼と杵で激しく搗(つ)き潰す行為が、「母子を痛めつけるようで縁起が悪い」「家名断絶につながる」と強く忌み嫌われるようになったのです。

この縁起担ぎによる忌避感を背景に、ハハコグサに代わって急速に台頭したのがヨモギでした。ヨモギは生命力が極めて強く、野山や土手で容易に群生することに加え、古来より薬草として傷の手当てや艾(お灸のもぐさ)に使われていた実績がありました。さらに、強い芳香自体が悪霊や病魔を遠ざける「魔除けの力」を持つと信じられていたため、瞬く間に草餅の主原料としての地位を確立したのです。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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