なぜアオウミガメは絶滅危機に?生息数激減の真相と日本の保護最前線
なぜアオウミガメは絶滅危機に?生息数激減の真相と日本の保護最前線とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
アオウミガメ(学名:Chelonia mydas)が国際的な保護対象となった最大の理由は、20世紀半ばから後半にかけて起きた世界規模での個体数の急激な減少です。
国際自然保護連合(IUCN)が定めるレッドリストの判定基準において、アオウミガメは「絶滅危惧IB類(Endangered: EN)」に位置づけられています。この判定は、過去3世代(アオウミガメの場合、世代期間を約35〜50年と見積もるためおよそ100年強)の間に、全世界の成熟個体数および産卵雌の数が50〜80%以上減少したという科学的調査データに基づいています。
歴史的には、上質な肉や脂肪(緑色の脂肪層が「グリーンタートル」の由来)、ウミガメスープの原料、さらには卵の過剰採取を目的とした商業的乱獲が引き金を引きました。事態を重く見た国際社会は、1981年にワシントン条約(CITES)の付属書Iへアオウミガメを掲載し、商業目的の国際取引を全面的に禁止しました。しかし、一度失われた個体群の回復には極めて長い年月を要しており、現在も予断を許さない状況が続いています。