元禄文化はなぜ上方で花開いたか?バブル経済の熱狂と化政文化との違い

元禄文化はなぜ上方で花開いたか?バブル経済の熱狂と化政文化との違いについて押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。

文学と舞台芸術の世界では、後世に名を残す元禄文化の代表人物たちが革新的な表現を確立しました。

散文の領域で一時代を築いたのが、井原西鶴です。西鶴は従来の教訓的な物語を排し、町人のリアルな恋愛や性愛を描いた好色物『好色一代男』、金儲けの成功と失敗を生々しく描いた町人物『日本永代蔵』『世間胸算用』などを発表し、浮世草子と呼ばれる新ジャンルを確立しました。西鶴が描いたのは、欲望に忠実でたくましく生きる都市生活者の生身の姿でした。

演劇界では、「日本のシェイクスピア」と称される近松門左衛門が人形芝居に革命を起こします。大坂の竹本座で人形遣いの竹本義太夫と組み、実際に起きた心中事件を題材にした『曽根崎心中』や『冥途の飛脚』などの「世話物(町人の日常劇)」を次々とヒットさせ、人形浄瑠璃を最高峰の総合芸術へと昇華させました。義理と人情の狭間で苦悩する人々の心理描写は、今なお観客の胸を打ちます。

一方、俳諧の世界で「わび・さび」の境地を極めたのが松尾芭蕉です。芭蕉は単なる言葉遊びにとどまっていた俳諧を、芸術性の極めて高い「蕉風俳諧」へと昇華させました。江戸深川を出発し東北・北陸を巡った紀行文『おくのほそ道』は、自然と人間の交感を研ぎ澄まされた美意識で描き出しています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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