なぜヒグマは人肉の味を覚えるのか?惨劇の歴史と恐るべき習性
なぜヒグマは人肉の味を覚えるのか?惨劇の歴史と恐るべき習性の背景について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
ヒグマの学習能力の高さと狡猾さを現代に見せつけたのが、2019年から2026年にかけて北海道標茶町・厚岸町周辺で放牧牛66頭を襲撃・殺傷した雄のヒグマ「OSO18」です。この個体は人間を直接食害することはなかったものの、警戒心が異常に強く、赤外線センサーカメラや箱わなを徹底的に回避し、夜闇に紛れて牛の乳房や内臓など高栄養価な部位のみを正確に食害し続けました。
2026年7月、釧路町の牧草地で駆除された際、当初はその痩せ細った風貌からハンター自身もOSO18だと気づかなかったほどでした。この事象は、過酷な自然環境や加齢によって狩猟能力が衰えた個体、あるいは家畜・人間社会の味を覚えた個体が、既存の対策網をやすやすと突破し得る危険性を示唆しています。一度固定観念にとらわれた防除策では、高度に進化した問題個体に対応できないという重い教訓を残しました。