遺骨をすべて灰にする「焼き切り」は可能?火葬場が断る理由と最新実態

遺骨をすべて灰にする「焼き切り」は可能?火葬場が断る理由と最新実態について見逃せない ポイントを分かりやすく解説いたします。

日本国内における火葬後の遺骨の扱いは、地域文化によって大きな隔たりがあります。この地域差を把握しておくことが、遺骨の行方を理解する上で欠かせません。

区分東日本(主に全収骨)西日本(主に関西・部分収骨)収骨の方法足元から頭部まで、ほぼすべての遺骨を7〜8寸の大型骨壺に納める。喉仏や頭頂部など主要な骨のみを3〜5寸の小型骨壺に納める。収骨しない遺骨炉内に微細な粉骨や灰がわずかに残る程度。骨壺に入らなかった胴体や手足の遺骨が炉内に多く残る。残骨灰の処理火葬場敷地内の供養塔に埋葬、または専門業者委託。自治体と契約した専門業者が回収し、有価物抽出後に供養・埋葬。

西日本で行われている部分収骨を見て「火葬場で骨を処分してくれている」と誤解されることがありますが、これは焼き切っているのではなく、収骨されなかった残りの遺骨が「残骨灰(ざんこつはい)」として処理されているに過ぎません。残骨灰は定期的に専門の処理業者によって回収され、貴金属類などが適切に分別された後、霊園の合葬施設等で丁重に埋葬・供養される仕組みが整えられています。

また、作家の島田裕巳氏が提唱したことで知られる、一切の遺骨を持ち帰らない「ゼロ葬」に対応している火葬場は、西日本の一部の公営斎場などに限られます。東日本の火葬場では条例により「全収骨が原則」と定められている自治体が多く、収骨を完全に放棄することは原則として認められていません。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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