縄文時代は何年前から?教科書を覆す「1万6000年前」の新常識
縄文時代は何年前から?教科書を覆す「1万6000年前」の新常識について詳しく解説いたします。詳細な分析をご覧ください。
縄文時代とそれ以前の旧石器時代を分ける決定的な要素は、「土器の出現」「弓矢の使用」「定住化の始まり」の3点に集約されます。氷河期の厳しい寒冷環境下で大型哺乳類を追って移動生活を続けていた旧石器時代の人々は、移動に適した打製石器を主たる道具としていました。
しかし、最終氷期が終焉に向かうにつれて縄文時代の気候変動が起こり、地球規模で温暖化が進行します。針葉樹林からドングリやクリ、トチノキなどの落葉広葉樹林へと植生が変化し、獲物もナウマンゾウなどの大型獣から、シカやイノシシといった動きの素早い中小型獣へとシフトしました。
この環境激変に対応するために発明されたのが、俊敏な獲物を射止める「弓矢」であり、植物性資源を煮炊きして毒抜きや加熱調理を行う「土器」でした。土器によってアクの強い木の実を安全に摂取できるようになり、食糧事情は飛躍的に安定します。重く割れやすい土器を日常的に使う生活様式は、人々を一箇所に留まらせる「定住生活」への決定的な引き金となりました。