千島海溝巨大地震の被害想定と発生確率|最大30M津波と冬期対策の真相
千島海溝巨大地震の被害想定と発生確率|最大30M津波と冬期対策の真相の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
千島海溝周辺では、過去に1843年天保十勝沖地震や1952年十勝沖地震、1973年根室半島沖地震など、マグニチュード7〜8クラスのプレート境界型地震が短い周期で繰り返されてきました。しかし、現在最も懸念されているのは、これら単独領域の破壊にとどまらない「17世紀型 超巨大地震」の再来です。
北海道大学をはじめとする研究グループが道東沿岸の泥炭層や湖沼で実施した津波堆積物の地質調査によると、十勝沖から根室沖、さらには択捉島沖に及ぶ連動型の超巨大地震が、約350〜400年周期で発生している痕跡が突き止められました。直近の発生は1611年(慶長三陸地震津波と同時代)から17世紀前半と特定されており、すでに発生から約400年が経過しています。地震調査研究推進本部の評価において、千島海溝沿いでM8.8程度以上の超巨大地震が発生する確率は今後30年以内で「7〜40%」と算出されており、平均周期を鑑みれば「いつ起きても全く不思議ではない切迫期」に突入しています。
さらに領域別に見ると、根室沖単独のM7.8〜8.5の地震発生確率は「80%程度」に達しており、海溝全体に蓄積された歪みエネルギーは限界に近づきつつあります。