水深70Mの謎!葛籠尾崎湖底遺跡はなぜ沈んだのか?古代の真相を解明
水深70Mの謎!葛籠尾崎湖底遺跡はなぜ沈んだのか?古代の真相を解明について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。
葛籠尾崎湖底遺跡の最大の特異点は、引き揚げられた遺物の「時代幅の広さ」と「保存状態の良さ」にあります。
回収された土器の内訳を見ると、縄文時代早期から晩期の縄文土器をはじめ、弥生土器、古墳時代の土師器や須恵器、さらには奈良・平安時代の緑釉陶器に至るまで、およそ数千年間にわたる遺物が同一エリアから見つかっています。単一の集落跡であれば時代層が限定されるはずですが、ここでは時代を超越した遺物が混在しているのです。
さらに研究者を驚かせたのが、その驚異的な残存状態です。深湖底から引き揚げられた土器の多くは、波打ち際で砕かれたような破片ではなく、口縁部から底部まで原形を留めた「完形品」でした。水温が一定で酸素濃度が低い琵琶湖深部の環境が、有機物や陶器の劣化を防ぐ天然のタイムカプセルとして機能したと考えられています。