下鴨神社の読み方と正式名称は?鴨と賀茂の漢字の違いや歴史の真相を解明
下鴨神社の読み方と正式名称は?鴨と賀茂の漢字の違いや歴史の真相を解明について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をご覧ください。
下鴨神社の境内を歩く上で欠かせないのが、本殿へと続く広大な社叢です。この森は「糺の森」と書き、読み方は「ただすのもり」です。
面積約12万4千平方メートル(東京ドーム約3個分)におよぶこの森は、縄文時代から生き続ける落葉広葉樹の原生林であり、国の史跡および世界遺産の一部に指定されています。都市部にありながら太古の生態系がそのまま残されている極めて貴重な空間です。
「糺(ただす)」という言葉の由来には諸説あります。古くは神意によって罪や偽りを正した場所であることから「偽りを糺す」の意味とする説や、鴨川と高野川の合流点にある三角州の地形を指す「多田洲(ただす)」から転じたという説、さらには木々が生い茂る様子を表した「直澄(ただす)」に由来するという説などがあります。
平安時代の貴族たちも糺の森の清らかな美しさを和歌に詠んでおり、『源氏物語』にもその情景が登場します。森の中に流れる小川「瀬見の小川」「泉川」のせせらぎを聞きながら歩く参道は、都会の喧騒を完全に忘れさせる清浄な空気に満ちています。