コウイカとモンゴウイカの違いは?見分け方・味・旬と刺身の魅力を徹底比較
コウイカとモンゴウイカの違いは?見分け方・味・旬と刺身の魅力を徹底比較について重要なポイントを解説いたします。詳細な分析をご覧ください。
イカの名称を巡っては、地域ごとの呼び名(地方名)や市場での流通名が混在しており、混乱を招く原因となっています。まずは標準和名と通称の関係を整理しておきましょう。
関東の寿司屋で「スミイカ(墨烏賊)」と呼ばれるものは、標準和名コウイカを指します。大量の濃い墨を吐く習性から江戸前寿司の世界で親しまれてきた呼び名です。特に初秋に出回る幼体は「新イカ」と呼ばれ、1貫に1杯から2杯付けする高級初物ネタとしてキロ数万円で取引されることも珍しくありません。
一方、国内で「モンゴウイカ(紋甲烏賊)」と呼ばれる魚種の標準和名はカミナリイカです。雷が鳴る春の産卵期によく獲れることからこの名がつきました。しかし、現代のスーパーや大衆寿司店で「紋甲イカ」として並んでいる冷凍短冊の多くは、アフリカ西岸やヨーロッパから輸入されたヨーロッパコウイカやアミモンゴウイカなどの近縁種です。輸入物の紋甲イカは非常に肉厚で安価なため、加工用や業務用として広く普及しています。
なお、イカの王様と呼ばれるアオリイカとコウイカの違いについても触れておくと、アオリイカは「ヤリイカ科」に属し、体内に透明で薄いプラスチック状の軟甲を持ちます。対してコウイカやモンゴウイカは「コウイカ科」で、サーフボードのような白くて硬い石灰質の甲(カトルボーン)を持っている点が構造上の決定的な違いです。