なぜ「バールのようなもの」と呼ぶのか?警察と報道が断定を避ける真相
なぜ「バールのようなもの」と呼ぶのか?警察と報道が断定を避ける真相について見逃せない 事実を厳選して解説いたします。
なぜ「バールのようなもの」と呼ぶのか?警察と報道が断定を避ける真相とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
警察庁の統計によると、住宅や店舗を狙った侵入窃盗の手口において、窓や施錠部を強引に破壊する「こじ破り」は常に高い割合を占めています。現場で実際に使用され、「バールのようなもの」と総称される器具には明確な特徴があります。
項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価平バール・釘抜き
(JIS規格工具)全長300〜900mm程度。
ホームセンター等で1,000〜3,000円前後で入手可能。解体・建築用として一般的な工具であり、所持自体は合法。てこの原理による破壊力が極めて高く、侵入窃盗で最も多用される典型例。タイヤレバー・平タガネ
(自動車整備・金属加工用)全長200〜500mm。
先端が薄く頑丈な焼入れ鋼製。車載工具や整備用として普及。1本800〜2,500円程度。サッシの隙間に差し込みやすく、バールと同等以上の破壊痕を残す。大型軸長ドライバー
(特殊解体器具を含む)先端幅8mm以上、軸長150mm以上。
貫通ドライバー等。特殊開錠用具所持禁止法の規制対象(正当な理由なき隠匿携帯は違法)。「こじ破り」初期段階で使用され、微小な工具痕からバール様と判断される。足場用単管パイプ・鉄棒
(建設現場資材など)外径48.6mm等の鋼管。
現場周辺での調達や投棄が多い。建築資材のため現場調達が容易で、痕跡特定が難航しやすい。打撃とこじ開けの双方に使用され、鑑識上「鈍器・バール様器具」に分類。
このように、一口に「バール」と言っても、実際に現場を破壊した器具は多種多様です。工具の先端形状や幅、金属の硬度によって残る溝の形状が異なるため、科捜研(科学捜査研究所)による証拠品の比較顕微鏡鑑定を経ない限り、警察は「バール」と断定できない実情があります。