新選組幹部・平山五郎の真実|隻眼の剣豪が辿った暗殺の真相と最期
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八木邸の当時10歳前後の少年であり、事件の一部始終を間近で目撃していた八木為三の手記(子母澤寛『新選組遺聞』所収)には、平山五郎の生々しい実像が記録されています。
為三の回顧録によると、平山は「片目が潰れて凄みのある風貌ながら、普段は非常に物静かで子供にも優しく接する一面があった」と伝えられています。芹沢鴨が酒乱で暴威を振るう際も、平山は黙ってその傍らに控え、必要以上に無駄口を叩かない不気味な威圧感を放っていたと証言されています。
愛妾の吉栄に対する態度も情の深いものであり、島原から呼び寄せて身の回りの世話をさせていた記録が残っています。後年の創作物では単なる「芹沢の腰巾着」「凶暴なチンピラ」として描かれがちな平山五郎ですが、同時代の一次証言を検証すると、武芸百般に通じ、主君・芹沢に盲従した硬派な武芸者であったことが伺えます。