女性用小便器はなぜ消えた?Totoサニスタンドの歴史と現在を追う

女性用小便器はなぜ消えた?Totoサニスタンドの歴史と現在を追うについての真相をご紹介します。

サニスタンドの構造は、一般的な洋式便器とは大きく異なっていました。全体の形状は細長い舟形をしており、前方に向かって縁が高くせり上がっているのが特徴です。後方には壁面へ水が跳ねないようバックガードが設けられ、手動のフラッシュバルブによって洗浄水を流す仕組みでした。

使い方の基本は、「便器に背を向けて立ち、やや腰を落とした中腰の姿勢をとる」というものです。便器のフチに直接肌を触れさせない「非接触」が設計の根幹にありました。

ところが、この使用法が利用者に正しく伝わらないケースが多発しました。前方が高く盛り上がった独特のフォルムから「便器に向かい合って跨ぐ(前向き)」と勘違いする人が続出し、現場のトイレ内には詳細なイラスト入り説明プレートが設置される事態にまで発展しました。直感的に使い方が理解できない設計であったことも、利用者が定着しなかった大きな要因といえます。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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