なぜ和の花に惹かれるのか?四季の代表種・花言葉と暮らしの飾り方ガイド
なぜ和の花に惹かれるのか?四季の代表種・花言葉と暮らしの飾り方ガイドの真相について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
和花を語る上で欠かせないのが、茶の湯の席に飾られる「茶花(ちゃばな)」の文化です。千利休の言葉「花は野にあるように」という教えの通り、人工的な技巧を極力排し、自然のありのままの生命力を一瞬の空間に宿す手法は、現代のインテリア空間にも通じる洗練された美学を持っています。
茶花には明確な季節の区分があり、陰暦の11月から4月を「炉(ろ)の季節」、5月から10月を「風炉(ふろ)の季節」として、飾る花や花入(器)を変えるのが習わしです。
【茶花の代表的な季節一覧】
- 春(3〜4月):利休梅(リキュウバイ)、山茱萸(サンシュユ)、都忘れ(ミヤコワスレ)、貝母(バイモ)
- 初夏〜夏(5〜8月):白玉椿の代わりに槿(ムクゲ)、擬宝珠(ギボウシ)、縞葦(シマアシ)、夏椿(沙羅)
- 秋(9〜10月):秋明菊(シュウメイギク)、杜鵑草(ホトトギス)、水引(ミズヒキ)、吾亦紅(ワレモコウ)
- 冬(11〜2月):西王母などの各種椿、蝋梅(ロウバイ)、寒菊(カンギク)
生け花や茶花において和花を選ぶ際の基準は、「枝ぶりの曲線」「蕾の含み具合」「咲き切る前の初々しさ」です。咲き誇った花よりも、明日開くかもしれない小さな蕾を1〜2輪選ぶことで、見る人の心に「時間の経過」や「明日への期待」を感じさせる奥深さが生まれます。