「ひぐちカッター」から日本ワイン重鎮へ!髭男爵ひぐち君の現在
「ひぐちカッター」から日本ワイン重鎮へ!髭男爵ひぐち君の現在にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
そもそも、なぜ彼はこれほどまでに日本ワインへ深くのめり込むことになったのでしょうか。その背景には、ブレイク後の過酷な葛藤がありました。
髭男爵の代名詞となったギャグ「ひぐちカッター」は、漫才の最中に相方のボケを物理的に切り裂くようなシュールな動作として誕生し、瞬く間に日本中を席巻しました。しかし、ブームの熱狂が去った後は仕事が激減。「貴族のお笑い」という強固なキャラクター設定が、かえって平場のバラエティ番組での動きづらさを生むというジレンマに直面します。
そんな折、知人の勧めで口にした山梨県産の「甲州ワイン」が、彼の価値観を根底から覆しました。海外産ワインのような重厚さとは一線を画す、繊細で出汁のような旨味と瑞々しい酸味。「日本でこんなにも素晴らしいワインが造られているのか」という強烈な衝撃が、探究心に火をつけました。
「バラエティのひな壇で気の利いた一言を返すのは苦手でも、一つの物事を深く掘り下げて人に伝えることなら誰にも負けないのではないか」。そう覚悟を決めたひぐち君は、1日8時間以上の猛勉強を重ねて資格を取得。お笑いの看板に甘えることなく、泥臭く現場へ通い詰めた誠実さこそが、ワイン業界の頑固な職人たちの心を動かした決定打でした。