名札のフルネーム表記が消える?Sns特定とカスハラから守る現場の現在

名札のフルネーム表記が消える?Sns特定とカスハラから守る現場の現在について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

企業が名札の見直しを急ぐもう一つの大きな理由は、法的なリスクの回避だ。事業者は労働契約法に基づき、従業員が安全かつ健康に働ける環境を整える「安全配慮義務」を負っている。

フルネーム表記の名札によって従業員が個人特定被害に遭い、精神的苦痛や損害を受けた場合、対策を怠っていた企業側が安全配慮義務違反として損害賠償責任を問われるリスクが高まっている。また、個人情報保護法の観点からも、従業員の氏名は保護されるべき個人情報であり、不特定多数の顧客に対して必要以上に開示し続ける正当性が問われるようになってきた。

顧客満足度の向上と、従業員の個人情報保護。この二者を天秤にかけたとき、法的な合理性とリスク管理の観点から「フルネーム表記を維持するメリットはない」という結論に達する企業が増えるのは当然の帰結と言える。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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