なぜ女優はあるのに男優と呼ばない?俳優との違いと呼称の真相
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普段の報道では「男優」という言葉を徹底して避けているにもかかわらず、映画賞のシーズンになると突然耳にするのが主演男優賞や助演男優賞という言葉です。これにはどのような事情があるのでしょうか。
日本アカデミー賞をはじめとする国内外のアワードでは、長年にわたり審査部門が男女別に設定されてきました。この制度設計は、1920年代に始まった米アカデミー賞の「Best Actor(主演男優賞)」「Best Actress(主演女優賞)」の部門区分を直訳して導入した名残です。
賞レースにおいて「男優賞」「女優賞」が併存しているのは、エントリー枠やノミネート枠を男女同数確保することで、性別による受賞機会の不均衡を防ぐという実務的な目的がありました。日常の会話やメディア紹介では使われない「男優」という言葉が、厳格な部門区分を必要とするアワードの場に限って公的な専門用語として機能し続けています。