空母機動部隊が「西へ」急行する真相|緊迫する情勢と配備の決定打
空母機動部隊が「西へ」急行する真相|緊迫する情勢と配備の決定打を詳しくリサーチ! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。
インターネット上の軍事コミュニティやSNSでは、「極超音速ミサイルや『空母キラー』と呼ばれる対艦弾道ミサイル(東風-21D/26など)の進化により、巨大な空母はもはや標的にすぎず無用化した」という論調が頻繁に見られます。しかし、これは現代の艦隊防空と作戦ドクトリンの実像を見誤った極端な誤解です。
第1に、広大な海洋を時速30ノット(約56km/h)以上で移動し続ける空母の位置をリアルタイムで特定し、誘導弾を着弾させる難度は極めて高く、偵察衛星や洋上レーダー、通信リンクを完全に維持し続けなければ攻撃は成功しません。米軍はこれら敵の探知網を無力化するための電子戦(EW)やサイバー妨害能力を高度に発達させています。
第2に、空母打撃群のイージス艦が備える最新の「ベースライン9/10」システムやSM-6、指向性エネルギー兵器(レーザー兵器)の導入により、対艦ミサイルの迎撃エンベロープは多層化されています。確かに脅威のレベルは過去最高に引き上がっているものの、「空母が無力化した」のではなく、「空母を守り抜く防空戦と打撃戦のテクノロジー競争が極限まで高度化している」というのが軍事専門家の共通した見解です。