アラル海はなぜ消滅したのか?船の墓場と2026年最新の復活格差

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かつてのアラル海は、面積およそ6万8,000平方キロメートルを誇る広大な塩湖でした。この湖を満たしていた主水源は、パミール高原や天山山脈の雪解け水を運ぶアムダリヤ川とシルダリヤ川の2大河川です。数千年にわたり、砂漠地帯の中で奇跡的な水循環と豊かな生態系を保ち続けていました。

この均衡を根底から破壊したのが、1960年代に旧ソビエト連邦が国家の威信をかけて推し進めた「大自然改造計画」です。乾燥地帯であった中央アジアのステップを一大農業地帯に変えるべく、ソ連政府は両河川の水をせき止め、全長数百キロメートルに及ぶカラクーム運河などの灌漑水路を張り巡らせました。その主目的は、外貨獲得のための重要輸出品であった綿花(白い金)の大量栽培と水稲栽培です。

当時の灌漑水路の多くはコンクリートで舗装されておらず、砂地にそのまま掘られた粗雑な構造でした。その結果、引き込まれた水の3割から7割が湖へ届く前に砂漠へ浸透・蒸発するという壊滅的な送水ロスが発生します。アラル海へ注ぎ込む水量は年々激減し、1980年代には流入量がほぼゼロに達する年さえ現れました。流入を断たれた湖水面は猛烈な勢いで蒸発し、水位の急低下と急激な塩分濃度の上昇が始まったのです。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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