ブルガリア独身税はなぜ大失敗したのか?出生率急落の真相と日本への教訓
ブルガリア独身税はなぜ大失敗したのか?出生率急落の真相と日本への教訓について知っておくべき ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。
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ブルガリアで独身税が導入されたのは、冷戦下の1968年のことでした。当時のトドル・ジフコフ政権率いる共産党指導部は、国力維持と労働力確保を目的に、急速に進んでいた少子化の歯止めを狙って強硬な税制改定を断行しました。
対象となったのは、21歳以上の独身者および子どもがいない国民です。徴税の仕組みは非常に厳格で、最初は所得の5%からスタートし、年齢が上がっても未婚・子なしのままでいると税率は10%、最終的には最大15%まで跳ね上がる累進的な構造が敷かれていました。
当時のブルガリアにおける平均的な給与水準を考慮すると、所得の15%を税金として源泉徴収される負担感は想像を絶する重さでした。政府側の思惑は「独身のままでいると経済的ペナルティが大きいため、若者は競って結婚し子どもをもうけるだろう」という単純なインセンティブ設計でしたが、この皮算用は完全に崩壊することになります。