司馬光が19年捧げた『資治通鑑』の真実!王安石との対立と帝王学
話題沸騰中の 司馬光が19年捧げた『資治通鑑』の真実!王安石との対立と帝王学について、多角的な視点を整理して公開しています。
中国史の二大巨頭として並び称される司馬遷の『史記』と司馬光の『資治通鑑』。同じ「司馬」の姓を持つ二人の大歴史家ですが、その執筆意図と構成形式には明確な相違が存在します。
最大の違いは記述スタイルにあります。『史記』は皇帝の記録(本紀)や家臣の伝記(列伝)を軸とする「紀伝体(きでんたい)」を採用しており、英雄やアウトローたちの生き様、情念をドラマチックに描いた人間味あふれる名著です。対する『資治通鑑』は、出来事を年・月・日を追って記録する「編年体(へんねんたい)」で構成されています。
編年体を採用した理由は、時の皇帝が「ある決断を下した結果、数年後に何が起きたのか」という政策の因果関係を一目で把握できるようにするためでした。個人の叙情詩である『史記』に対し、『資治通鑑』は徹底して統治者のための意思決定シミュレーターとして設計されているのです。