なぜ命は奪われたのか?大学生飲み会死亡事故の背景と防止策を追う

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現場で最も恐ろしいのは、血中アルコール濃度が急激に上昇した際に起こる生体反応の誤認である。長年、飲酒事故の解剖を手がけてきた法医学者は、「急性アルコール中毒は『酔いつぶれて寝ている』状態ではなく、脳幹の呼吸中枢が麻痺し、生命維持機能が物理的に停止していく重篤な病態だ」と強い警鐘を鳴らす。

短時間での大量飲酒は、嘔吐物による気道閉塞や呼吸抑制を容赦なく引き起こす。自力で起き上がれない、呼びかけに反応しない、いびきのような異常な呼吸をしている状態は、すでに死の直前に位置しているサインだ。「少し寝かせれば治る」という素人判断こそが、救えるはずだった命を奪う最大の要因である。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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