「愛しすぎて噛みつきたい」は脳の防衛本能だった?2026年最新脳科学が解き明かす「キュートアグレッション」の正体

「愛しすぎて噛みつきたい」は脳の防衛本能だった?2026年最新脳科学が解き明かす「キュートアグレッション」の正体の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

この現象を心理学界で初めて脚光を浴びせたのは、イェール大学の研究チーム(2013年)だった。その後、カリフォルニア大学リバーサイド校のキャサリン・スタプロプロス准教授らによる脳波(ERP)を用いた追試研究によって、脳の感情系回路と報酬系回路の双方が強固に関与している事実が実証された。

研究によれば、対象を「可愛い」と感じる度合いが強ければ強いほど、脳波の反応は激しくなり、同時に攻撃的な衝動を報告する割合が高まるという。科学者たちはこれを「二相性感情表現(Dimorphous Expression)」と呼ぶ。嬉し泣きや、恐怖のあまり笑ってしまう現象と同種のメカニズムだ。「もし脳がポジティブな感情だけで満たされてしまえば、保護者は可愛さに酔いしれるあまり無力化し、目の前の赤ちゃんをケアする行動が遅れてしまう。攻撃的な衝動によるブレーキがあって初めて、人間は現実的な養育行動へ戻ることができる」と研究者は指摘する。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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