50M走世界記録5.56秒の影に隠れたボルト最速スプリット
50M走世界記録5.56秒の影に隠れたボルト最速スプリットの概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。
ボルトの非公式スプリットが伝説として語られる一方で、ワールドアスレティックス(世界陸連)が正式に認める公認世界記録のホルダーは、カナダのドノバン・ベイリーとアメリカのモーリス・グリーンである。
ベイリーは1996年、リノで開催された室内競技会で5.56秒を叩き出し、当時の世界記録を塗り替えた。アトランタオリンピック陸上競技の100メートル金メダリストでもある彼の武器は、後半の伸びはもちろんのこと、鋭いピッチから繰り出される力強い初期加速にあった。その3年後の1999年、マドリードの室内大会でモーリス・グリーンが同じく5.56秒を記録。グリーンは100メートルで9秒79を記録した爆発的スタートのスペシャリストであり、彼のロケットスタートはまさに50メートルという短距離において真価を発揮した。
この5.56秒という数字は、25年以上が経過した現在もなお破られていない。屋内の静寂と無風の条件下で記録されたこのタイムは、短距離走における純粋なスタートダッシュの極致として君臨し続けている。