なぜそこに立つのか?神域の門「鳥居」に秘められた結界の謎と禁忌
なぜそこに立つのか?神域の門「鳥居」に秘められた結界の謎と禁忌について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をお届けします。
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神道建築における鳥居は、大きく「神明系(しんめいけい)」と「明神系(みょうじんけい)」の二大系統に分類される。直線的で原始的な簡素美を極めた神明鳥居に対し、笠木が反り上がり華麗な装飾性を持つ明神鳥居。この二つの潮流から無数のバリエーションが生み出された。
世界遺産として名高い厳島神社の「大鳥居」は、瀬戸内海の潮の満ち引きの中にそびえ立つ。海底に深く埋め込まれているのではなく、自重と特殊な木組み構造によって荒波の中に自立しているという建築工学上の奇跡だ。
一方、京都の伏見稲荷大社に連なる「千本鳥居」は圧巻の景観を誇る。願いが「通る」、あるいは「通った」感謝の証として、江戸時代以降に庶民や商人たちが競って奉納した無数の朱のトンネル。信仰の具現化が集積し、圧倒的な異空間を作り出している。