「にじのむこうに」なぜ大人も泣ける?名曲の誕生秘話と歌詞の真意
「にじのむこうに」なぜ大人も泣ける?名曲の誕生秘話と歌詞の真意について押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。
『にじのむこうに』が誕生した1993年春、NHK『おかあさんといっしょ』は大きな転換期を迎えていました。1985年から8年間にわたり第7代「うたのお兄さん」を務めた坂田おさむ氏が番組を卒業。バトンを引き継いだ第8代・速水けんたろう氏と第17代「うたのお姉さん」茂森あゆみ氏の新しいコンビに向けた最初の「月のうた(1993年4月のうた)」として提供されたのが本作でした。
当時のインタビューや関係者の証言によると、坂田氏は現役時代から数多くの名曲を番組に提供していましたが、うたのお兄さんを退任した直後の楽曲制作には並々ならぬ想いがありました。ある雨の日、窓の外を眺めながら「雨が上がったら、空の向こうには何が待っているのだろう」と思いを巡らせていた瞬間、一気にメロディと言葉が溢れ出たと語られています。
「どんなに冷たい雨が降り続いていても、雲の上には必ず太陽があり、雨上がりの空には鮮やかな虹がかかる」。自分自身が番組を離れ、新たな一歩を踏み出す不安と期待のさなかにあった坂田氏だからこそ、これから新しい世界へ飛び出す子どもたち、そして番組を支え続ける新キャストへの心からの祈りが、あの力強くも温かい旋律に結実したのです。