乾杯で叫ぶ「いやさか」の深層!神道と万葉集が明かす真の意味
乾杯で叫ぶ「いやさか」の深層!神道と万葉集が明かす真の意味の注目されている理由を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。
詳細を見る
「いやさか(弥栄)」という言葉の骨格は、きわめて純度の高い大和言葉の組み合わせで成り立っている。「いよいよ」「ますます」の度合いを極限まで高める副詞「いや(弥)」と、草木が生い茂り繁栄することを指す「さか(栄)」。つまり、「ますます栄えること」「永遠に繁栄が続くこと」を凝縮した言霊である。
日本最古の歌集である『万葉集』を紐解くと、当時の人々が「いやさけ(弥栄け)」という命令・祈念の形で、相手の末永い幸福や一族の繁栄を寿いでいた実態が鮮明に浮かび上がる。現代の宴席で多用される「乾杯」が「杯を乾かす(飲み干す)」という行為に主眼を置くのに対し、「いやさか」は「あなたと私の未来がどこまでも繁栄し続けますように」という全方位への祝福を宣言する行為なのだ。祝杯の場においてこれほど前向きで、集う者全員を包み込む言葉は他にない。