リュックで魚屋へ通ったペンギンのララちゃん!飼育秘話と現在
リュックで魚屋へ通ったペンギンのララちゃん!飼育秘話と現在の重要ポイントをお届けします。最新トレンドが詰まっています。
南極周辺の亜南極圏に生息する大型の海鳥であるキングペンギン(オウサマペンギン)が、なぜ日本の、それも温暖な気候で知られる鹿児島県志布志町(現・志布志市)の民家で暮らすことになったのか。その発端は、海上で起きた予期せぬアクシデントでした。
1980年代半ば、遠洋マグロ漁に出ていた漁船の延縄(はえなわ)に、1羽の若いキングペンギンが誤って絡まってしまいました。引き上げられたときには嘴(くちばし)や翼を負傷しており、衰弱しきって自力での遊泳や捕食が困難な状態に陥っていたと当時の記録に残されています。そのまま海へ戻せば命を落とす危険性が高かったため、乗組員によって船上で応急手当が施され、日本本土へと連れ帰られました。
港に到着後、縁あってこのペンギンを引き取ることになったのが、志布志市在住の西本幸男さんご一家です。西本さんは傷ついた体を懸命に看病し、毎日新鮮な小魚を与え、清潔な水を切らさないよう昼夜を問わず世話を続けました。家族の温かい献身によってペンギンは奇跡的に体力を回復。「ララ」と名付けられ、野生への復帰が難しいと判断されたことから、正式に家族の一員として迎え入れられることになったのです。