ティファニーブルーの意味とは?コマドリの卵が運ぶ幸福と商標の秘密

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誰もが心奪われるあの独特なターコイズブルーの着想源は、自然界が生み出した奇跡の色彩にありました。その源流は、欧米の野山に生息する小鳥「アメリカコマドリ(American Robin)」が産み落とす鮮やかな青い卵の殻にあります。「ロビンズエッグブルー(Robin's egg blue)」と呼ばれるこの色彩は、くすみのない清らかな青緑色をしており、自然界でもひときわ神秘的な存在感を放っています。

古来、欧米の農水圏や農村文化において、長い冬を越えて春一番に美しい青い卵を産むコマドリは「春を告げる鳥」「幸せを運ぶ鳥コマドリ」として深く愛されてきました。卵が孵化し、新しい生命が芽吹く姿から、「再生」「希望」「家庭の繁栄」を約束する吉祥の象徴と位置づけられていたのです。

歴史の転換点となったのは1845年のことでした。創業者チャールズ・ルイス・ティファニーは、当時アメリカ国内で初となる高級ジュエリーの通信販売カタログ「ブルーブック(Blue Book)」を創刊します。この時、表紙を飾る運命の色として選ばれたのが、まさにコマドリの卵の色でした。創業者の手記や社史の記録を紐解くと、彼は「手にした瞬間に息をのむような清新さと、最高品質の宝石を包むにふさわしい永遠性を宿した色彩」を求め、妥協なくこの青を選び抜いたと伝えられています。

当時、馬車が行き交う19世紀半ばのニューヨークの街において、この鮮烈なペールブルーは瞬く間に上流階級の視線を釘付けにしました。やがて小箱(ブルー ボックス)やショッピングバッグにも採用され、ティファニーブルーの歴史と経緯における不滅のアイデンティティとして花開いていったのです。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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