渡哲也と渡瀬恒彦、知られざる兄弟の絆|確執説の真相と名作の記憶
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渡哲也は青山学院大学在学中に日活へ入社し、瞬く間に大スターへの階段を駆け上がった。甘いルックスと内に秘めたニヒリズム、そして身体を張ったスタント。彼が放つ独特の哀愁は、瞬く間に観客の心を掴んだ。
一方、弟の渡瀬恒彦は早稲田大学を卒業後、電通勤務を経て東映へ入社した。兄の背中を追う形での芸能界入りだったが、安易な威光に頼ることは一切なかった。むしろ「渡哲也の弟」と呼ばれることを嫌い、自らの拳と体当たり演技で映画界の荒波へ飛び込んだ。
会社組織の壁も高かった。当時は日活と東映の専属制度が色濃く残る時代。互いの看板を背負う兄弟は、撮影現場で容易に交わることができないライバルでもあったのだ。