大鵬の出身地はどこ?樺太と北海道弟子屈町に隠された波乱の半生
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大鵬の波乱に満ちた生い立ちを語る上で欠かせないのが、その異彩を放つ「血統」だ。本名・納谷幸喜の父であるマルキアンは、ロシア帝国崩壊後に樺太へ流れてきたウクライナ系のコサック騎兵の血を引く人物だった。樺太で牧場を経営し、地域の顔役でもあった父の容姿は高く大柄で、少年期の大鵬にもその恵まれた体躯と白皙の美貌が色濃く受け継がれた。
しかし、戦争という国家の荒波が家族を無情に切り裂いた。終戦時、父マルキアンはソ連当局によって強制収容され、そのまま家族と永遠の別れを告げることとなる。異国人とのハーフであること、そして父親不在の境遇。当時の地方社会において、少年・幸喜に向けられた視線は決して優しいものばかりではなかった。それでも母・キヨは凛とした態度で息子を育て上げ、大鵬もまた己の運命を呪うことなく、圧倒的な強さをもって自らの存在を証明してみせたのだ。