銀座伝説のママから直木賞作家へ!山口洋子が変えた昭和歌謡の真実
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作詞家として頂点に立ちながら、彼女の挑戦は止まらなかった。1980年代に入ると小説の執筆へと本格的に乗り出し、文藝春秋から刊行された作品群で文壇に新風を吹き込む。そして1985年、『演歌の流し』『居酒屋兆治』などで第93回直木三十五賞を受賞した。
作詞家が直木賞を受賞するという快挙は、出版業界にとっても大きな衝撃だった。酒場を生きる人々の悲喜こもごもを、淡々と、しかし凄みのあるタッチで描いた短編群。夜の暗がりを知り尽くした著者だからこそ書けた人間の業の記録は、選考委員たちの心を強く揺さぶった。