観光客が押し寄せる京都で出会う静寂の隠れ家・東山区今熊野散策

観光客が押し寄せる京都で出会う静寂の隠れ家・東山区今熊野散策の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

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今熊野の奥深くに鎮座するのが、「御寺(みたら)」の別名で親しまれる総本山 泉涌寺だ。皇室の菩提寺として高い格式を誇り、歴代の天皇や皇族が眠る霊峰として崇められてきた。その歴史的背景ゆえに、境内にはどこか背すじが伸びるようなピンと張り詰めた清冽な空気が漂っている。

この寺院と切っても切れない関係にあるのが、平安時代末期に院政を敷いた後白河法皇だ。熊野権現を深く信仰した法皇は、この地に熊野の神々を勧請し、自らの祈りの場とした。大門をくぐり、ゆるやかな坂を下っていく「降り参道」を進むと、正面に荘厳な仏殿が現れる。大都市の喧騒から隔絶された空間で、千年の時を超えて引き継がれる皇室と仏教の歴史に思いを馳せる時間は格別だ。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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