下り坂で命を守る!エンジンブレーキの隠された仕組みと活用術

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国土交通省やJAFが長年にわたり注意を呼びかけているのが、長い下り坂における制動装置の熱トラブルだ。フットブレーキを過剰に使用し続けると、まずブレーキパッドの摩擦材が耐熱限界を超えてガス化し、効きが急激に悪化する「フェード現象」が発生する。さらに熱がブレーキフルード(作動油)へ伝わると、油膜内に気泡が生じてペダルを踏んでも油圧が伝わらなくなる「ベーパーロック現象」を引き起こし、完全に制動不能に陥る。

これらの致命的なトラブルを回避する唯一にして最強の防護策が、エンジンブレーキを主軸に据えた限界活用術だ。長い急坂では、下り始める前にあらかじめシフトダウンを行い、エンジンブレーキ主体で一定の車速をキープする。フットブレーキはコーナー手前などで一時的に速度を落とす「補助的な役割」に留めることで、摩擦材の過熱を防ぎ、いざという時の制動能力を100%維持することができる。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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