廃仏毀釈の狂乱で浄土真宗はなぜ生き残れた?明治の知られざる真相
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この生存劇を語る上で欠かせないキーマンが、長州出身の僧侶・島地黙雷である。彼は岩倉使節団の渡欧を知るや否や自らもヨーロッパへと渡り、キリスト教諸国の宗教情勢や国家と宗教の関係を徹底的に調査した。パリやロンドンで目にした「信教の自由」こそが、日本の仏教を救う唯一の鍵になると確信したのだった。
帰国後、島地黙雷は政府が進めていた国家神道化の政策に対して痛烈な批判を展開した。「宗教は人間の精神の自由であり、国家が管理すべきものではない」という政教分離の論理を掲げ、強力な言論活動を実施。結果として教部省の解体へと追い込み、政府による国家主導の仏教統制の根底を揺るがすことに成功した。