55億円騙し取られた積水ハウス担当者の末路と解雇・左遷の真相
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事件後に公表された第三者委員会調査報告書は、社内体制の甘さと「上層部の過度な圧力」を痛烈に批判している。当時、スピード感を最優先する社内風土が存在し、異論を唱えにくい空気が現場を支配していた。そのため、取引の危険性を示すアラートはいくつも鳴っていたにもかかわらず、誰一人としてブレーキを踏むことができなかった。
だが、懲戒解雇や左遷といった処分は現場の担当者だけに留まらなかった。社内調査の過程で、決済印を押した幹部らに対しても役員報酬の自主返納や降格などの措置が講じられた。しかし、世間や株主が感じた最大の違和感は、現場に責任をなすりつけるかのような上層部の身保身の姿勢だった。
現場担当者は社内での居場所を奪われ、関連会社への出向や事実上の追放に近い冷遇を受けた。一連の人事処分を巡っては「蜥蜴(トカゲ)の尾切りではないか」という強い批判が社内外から渦巻き、被害者でありながら罪人のような扱いを受けた現場の無念さは計り知れない。