昭和を魅了した二枚目・上原謙の素顔と愛染かつらから広がる熱狂

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戦後、活動の場を東宝株式会社などへ広げた彼は、従来の甘いハンサム像を打破する新たな演技の境地に挑んだ。その真骨頂が、1951年公開の成瀬巳喜男監督作品『めし』である。林芙美子の未完の小説を映画化した本作で、彼は倦怠期を迎えた夫婦の夫役をリアルに体現した。

かつての華やかな二枚目ポーズを封印し、生活感と疲弊感を漂わせる中年男性の日常を淡々と演じきった姿は、キネマ旬報ベスト・テンで1位を獲得するなど絶賛を浴びた。単なるハンサムにとどまらない、稀代の人間味溢れる俳優としての底力を証明した瞬間だった。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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