リック・アストリー不朽の名曲と『リックロール』世界現象の全真相
リック・アストリー不朽の名曲と『リックロール』世界現象の全真相を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。
リックロールの主役であるリック・アストリー(Rick Astley)は、1966年2月6日生まれで、2026年に満60歳の還暦を迎えました。イギリス・ランカシャー州出身の彼は、若くして世界的スーパースターとなったものの、そのキャリアは決して順風満帆な一本道ではありませんでした。
1980年代後半、『Together Forever』や『Take Me to Your Heart』などの代表曲を連発し世界中を熱狂させたリックでしたが、過密なツアースケジュールやメディアの過熱報道、作られたアイドル像への葛藤から、1993年に27歳の若さで一度音楽界の第一線から引退します。家族との静かな生活を選んだ彼は、約10年間にわたり公の場から姿を消していました。
そんな彼を再び表舞台へと引き戻したのが、他ならぬインターネットの「リックロール」現象でした。当時の特番インタビューや自著・手記において、彼はミーム化を知った当初の心境をこう告白しています。
「最初は正直、何が起きているのか分からなくて戸惑ったよ。『自分の過去が嘲笑されているんじゃないか』と不安になった時期もあった。でも、娘から『パパ、これはあなたを馬鹿にしているんじゃなくて、みんなが楽しんでいるのよ。絶対に怒ったり抗議したりしちゃダメ。波に乗らなきゃ』と言われて目が覚めたんだ」
家族のアドバイスを受け入れたリックは、2008年の「MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード」でネットユーザーの組織票によって「史上最高のアーティスト賞」にノミネートされた際、自ら授賞式に登壇してトロフィーを受け取りました。この度量の広さが世界的な大絶賛を浴びることになります。
その後、2016年に自身の50歳を記念してリリースしたアルバム『50』は、プロモーションの後押しもあり約29年ぶりに全英アルバムチャート1位を獲得するという奇跡のカムバックを果たしました。2026年代に入っても精力的にツアーを行い、大型ロックフェスティバルでフー・ファイターズと共演してパワフルなドラムやボーカルを披露するなど、現在も現役バリバリのレジェンドシンガーとしてステージに立ち続けています。