麻酔の後遺症はいつ治る?しびれ・頭痛の正体と今すぐできる対処法

麻酔の後遺症はいつ治る?しびれ・頭痛の正体と今すぐできる対処法とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

帝王切開や下腹部手術、無痛分娩などで広く用いられる脊髄くも膜下麻酔(下半身麻酔)や硬膜外麻酔でも、特有の術後トラブルが存在します。

下半身麻酔後に「立ち上がると激しい頭痛がするが、横になると嘘のように楽になる」という症状が出た場合、それは硬膜穿刺後頭痛(PDPH)の典型例です。麻酔針を刺した硬膜の微小な孔から脳脊髄液が漏れ出し、頭蓋内の圧力が下がることで生じます。この頭痛はいつまで続くのかと不安視されますが、安静臥床と十分な水分補給を行うことで、約70〜80%が1週間以内に孔が塞がり自然治癒します。痛みが激しい場合には、患者自身の血液を硬膜外腔に注入して孔を塞ぐ「硬膜外自家血パッチ(ブラッドパッチ)」という即効性のある治療法も確立されています。

硬膜外麻酔の後に背中や腰の痛みを訴えるケースも見られますが、これは針を刺した局所の筋肉痛や靭帯の炎症、あるいは術中の同一姿勢が原因であり、永続的な腰痛に移行することは極めて稀です。

さらに、下半身麻酔の後は一時的な排尿障害(尿が出にくい、尿意を感じない)を合併することがあります。これは麻酔薬が膀胱をコントロールする自律神経を一時的にブロックするために起こる現象であり、麻酔効果が完全に切れる術後数時間から半日程度で自然に排尿機能は回復します。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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