【異変】雪のない富士山はなぜ?観測史上最遅の真相と山頂の今

【異変】雪のない富士山はなぜ?観測史上最遅の真相と山頂の今の重要なポイントについて、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

なぜここまで富士山に雪が降らなかったのか。その決定的な理由は、「山頂付近の記録的な気温の高さ」と「降水タイミングの不一致」にあります。

富士山の標高は3,776メートルに達し、通常であれば9月下旬から10月上旬にかけて山頂の平均気温は氷点下まで下がります。ところが近年の秋は、日本列島全体を覆う太平洋高気圧の勢力が衰えず、偏西風が平年よりも北側を流れる状態が長く続きました。

この気圧配置の影響で、富士山頂の月平均気温は平年を2℃〜3℃以上も上回る高温で推移しました。雪が降る条件は「地表・上空の気温がおおむね0℃以下」かつ「雨雲などの湿った空気の流入」ですが、南から暖かい湿った空気が流れ込んでも、山頂の気温が高すぎたために降ったのは雪ではなく「雨」でした。

山頂付近に雨が降ると、仮にわずかな残雪があっても洗い流されてしまいます。氷点下まで下がりきる時期が極端に後ろ倒しになった物理的要因こそが、長期間にわたり雪のない富士山を作り出した元凶です。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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