木山裕策「Home」誕生の真相と現在|がん克服から奇跡の歌声へ
木山裕策「Home」誕生の真相と現在|がん克服から奇跡の歌声への概要と注目ポイントを一挙に解説しました。
声を再び取り戻した木山氏は、「自分の声をCDに残す」という家族との約束を果たすため、日本テレビ系のオーディション番組『歌スタ!!』に応募します。当時38歳、プロを目指すにはあまりに遅いスタートであり、容姿端麗な若手アーティストが席巻していたJ-POP市場においては異例の挑戦でした。
一次審査を見事に通過した木山氏の前に現れたのが、後に稀代のメロディメーカーとして知られる音楽家・多田慎也氏でした。木山氏の闘病体験と、家族を何よりも愛おしむ真っ直ぐな人柄に深く心を打たれた多田氏は、木山氏の人間性と声質に完全にフィットする楽曲として「home」を作詞・作曲。さらに、数々のヒット曲を手掛けてきた音楽プロデューサー・平井夏美(川原伸司)氏の全面バックアップも加わり、番組内の最終プレゼンで見事メジャー契約を勝ち取ります。
2008年2月6日、39歳でリリースされたシングル「home」は、口コミとタイアップを通じて爆発的な反響を呼びました。「パパの背中」を見つめる子どもの視点と、「いつまでもこの小さな手を守り続けたい」と願う親の視点が交差する歌詞世界は、当時の日本社会に大きな感動をもたらしました。CDセールスはオリコン週間チャートで最高7位を記録し、登場回数40週を超えるロングヒットを記録。同年12月31日には、『第59回NHK紅白歌合戦』への初出場を果たし、平日は会社勤務、週末はステージという「現役サラリーマン歌手」の勇姿が日本中を魅了しました。