小泉進次郎の「80歳年金」は本当か?受給開始引き上げの真相と真意
小泉進次郎の「80歳年金」は本当か?受給開始引き上げの真相と真意についての最新情報をご紹介します。
ここで、年金制度における「繰り下げ受給」の具体的な仕組みを整理しておきましょう。年金は原則65歳から受給できますが、受給開始を1カ月遅らせるごとに受給額が月0.7%増額されるルールになっています。
現行制度の上限である75歳まで10年間繰り下げた場合、増額率は最大84%(1.84倍)に達します。もし仮に小泉氏が構想した「80歳繰り下げ」が導入された場合、65歳からの15年間(180カ月)の繰り下げにより、増額率は実に最大126%(2.26倍)という計算になります。
生涯に受け取る総額の損益分岐点を比較すると、75歳受給開始の場合はおよそ86歳11カ月を超えて生存すると65歳受給開始よりも総受給額が多くなります。80歳受給開始の場合は、およそ91歳11カ月を超えなければ元が取れない計算となり、平均余命や健康状態とのシビアな見極めが不可欠です。高収入を得ている期間は年金を繰り下げて将来の手取りを最大化したい富裕層や現役就労者にとっては魅力的な選択肢となる一方、万人に適したプランではないことも浮き彫りになります。