愛猫の目が濁る・充血!ぶどう膜炎に潜むFipの危機と最新治療法

愛猫の目が濁る・充血!ぶどう膜炎に潜むFipの危機と最新治療法を詳しくリサーチ! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。

猫の眼球は、外側から「角膜・強膜」、中間層の「ぶどう膜」、内側の「網膜」という3層構造で成り立っています。この中間層を構成する虹彩(こうさい)、毛様体(もうようたい)、脈絡膜(みゃくらくまく)の総称が「ぶどう膜」です。ぶどう膜は眼球内に栄養を供給するための毛細血管が非常に密集しており、免疫反応や血流の異常がダイレクトに反映されやすい特性を持ちます。

ぶどう膜に炎症が起きると、血管の透過性が亢進し、本来は透明であるはずの前房(角膜と虹彩の間の空間)にタンパク質や白血球、赤血球が漏れ出します。これによって引き起こされるのが、飼い主の目にも確認できる特徴的な初期症状です。

動物病院の眼科外来で多く見られる具体的な臨床症状には、以下のようなサインが存在します。

  • 猫の目の濁り・白濁(前房蓄膿・フィブリン析出):黒目の奥がぼんやり白く濁ったり、ゼリー状の浮遊物や沈殿物が見られる。
  • 結膜や強膜の充血:白目の部分が鮮明な赤色に充血し、まぶたが腫れぼったくなる。
  • 羞明(しゅうめい)と眼痛:光をやたらと眩しがり、目を細めてショボショボさせる。前足でしきりに目をこする仕草を見せる。
  • 縮瞳と瞳孔不同:炎症刺激によって瞳孔が異常に小さくなったり(縮瞳)、左右の瞳孔サイズが非対称になる。
  • 前房出血(眼内出血):血管の破綻により、目の中に血が溜まって赤黒く見える。
  • 流涙・瞬膜の突出:涙が止まらなくなり、目頭にある白い膜(瞬膜)が出たまま戻らなくなる。

初期の段階では「少し目を気にしているだけ」に見えるため、結膜炎と自己判断して市販の点眼薬を使用したり様子見をしてしまう飼い主が少なくありません。しかし、ぶどう膜炎の炎症は眼球内部の深部組織で進行しているため、表面的なケアでは悪化を食い止めることができません。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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