オリンパス菊川剛元社長の現在と巨額賠償の行方|事件の真相とその後
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日本中を驚愕させたオリンパス事件の損失隠しは、バブル経済崩壊期に発生した有価証券投資の失敗を、20年近くにわたり歴代経営陣が引き継いで隠蔽し続けた「飛ばし」工作に端を発します。損失総額は約1300億円に達し、巧妙なファンド迂回スキームや不透明な企業買収手数料の支払いを装って帳簿から消し去られていました。
この闇を暴いたのが、2011年に菊川氏自らが社長に抜擢した英国人、マイケル・ウッドフォード氏でした。ウッドフォード氏は、イギリスの医療機器大手ジャイラス買収時に支払われた法外なアドバイザー報酬(約687億円)や、国内ベンチャー3社の高額買収に強い疑念を抱き、徹底的な社内調査を要求しました。
しかし、菊川氏は調査要求を拒絶し、取締役会を招集してウッドフォード氏を電撃解任します。解任されたウッドフォード氏は即座にイギリスへ渡り、英フィナンシャル・タイムズなどの海外有力メディアや月刊誌『FACTA』を通じて不正を全世界に告発。隠蔽工作は一気に崩壊し、東京地検特捜部や証券取引等監視委員会が動く前代未聞のオリンパス粉飾決算スキャンダルへと発展しました。