関西発祥の文化住宅とは?長屋との違いや格安の理由・最新事情を追う
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関西の賃貸情報サイトを検索すると、大阪市内であっても文化住宅の家賃は月額2万円〜3万円台という破格の安さで掲載されているケースが少なくありません。文化住宅の家賃が安い理由には、明確な構造的要因が存在します。
最大の理由は、1981年5月以前の「旧耐震基準」で建てられた物件が大半を占める点と、室内に浴室がない「風呂なし物件」が多い点です。建設当時は近隣に銭湯が多数存在していたため、居室面積を広げる目的であえて風呂を設置しない設計が主流でした。壁が薄く隣室の生活音が響きやすい点や、洗濯機置き場が屋外・通路にある点も相場を押し下げる要因となっています。
風呂なし物件の現在を取材すると、かつてのような高齢の単身年金受給者だけでなく、若年層の入居者が増えているという変化が見られます。近年の銭湯ブームやサウナ人気の高まりを受け、「家賃を限界まで抑えて近所の銭湯へ通う」「浮いた固定費を趣味や自己投資に回す」といった合理的な生活様式を選ぶ若者が、あえて文化住宅を選択するケースも珍しくありません。