千葉で激増するキョン駆除の真相|なぜ捕獲難航?報奨金と2026年最新動向

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日本国内におけるキョンの歴史は、飼育施設からの脱走に端を発します。国内最大の定着地となった千葉県では、1980年代に勝浦市にあった動植物園「行川アイランド」から脱走した個体が野生化し、房総半島の南部山林に根付きました。

もう一つの大規模定着地である東京都・伊豆大島では、1970年の台風で都立大島公園動物園の柵が壊れて逃げ出した個体が大繁殖しました。伊豆大島では一時期、島民の人口を大幅に上回る1万頭以上に達しましたが、東京都の強力な予算投入と専任捕獲チーム「島美守隊(しまみもりたい)」の結成、島全体を網羅するセンサーカメラと囲いわなの集中配備により、生息数を劇的に抑え込むことに成功しました。この大島の防除モデルは、閉鎖環境における外来種根絶の好事例として知られています。

対照的に、陸続きの本州では生息域の封じ込めが極めて困難です。千葉県南部に留まっていた個体群は年々北上を続け、市原市や千葉市近郊にまで到達。さらに最大の懸念事項となっていた「利根川の越境」が現実のものとなりつつあります。キョンは泳ぎが得意で、河川敷の草むらを伝って容易に移動します。

すでに茨城県南部の取手市、守谷市、つくばみらい市周辺や埼玉県東部でも目撃情報や捕獲事例が相次いでおり、関東平野全域への定着を阻止するための「水際防除」が各自治体にとって焦眉の課題となっています。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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