セオリーはなぜファストリ傘下に?買収の真相とユニクロとの決定的な違い

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セオリーがファーストリテイリングの傘下に入った経緯は、2000年代初頭にまでさかのぼります。ファーストリテイリングは2003年にセオリーを展開するリンク・インターナショナル(現リンク・セオリー・ジャパン)に資本参加し、その後段階的に株式を買い増す形で、2009年に完全子会社化を完了させました。

当時のファーストリテイリングは、ユニクロの日本国内における爆発的な成長を一巡させ、次なるステージとして「本格的な海外進出」と「マルチブランド戦略」を模索していました。その中で、創業者のアンドリュー・ローゼン氏がニューヨークで立ち上げ、全米の有力百貨店やセレクトショップで確固たる地位を築いていたセオリーは、まさに理想的なターゲットだったのです。

柳井氏がセオリー買収に踏み切った決定的な理由は主に3点あります。第1に、ニューヨークの最先端トレンドとパターン技術、欧米ラグジュアリー市場のノウハウをグループ内に直接取り込むこと。第2に、ユニクロではアプローチしきれなかった高価格帯のプレミアム・コンテンポラリー市場へ瞬時に参入すること。そして第3に、欧米の主要百貨店との太いパイプを手に入れ、グローバル展開の足がかりを固めることでした。単なる規模の拡大ではなく、グループ全体の感度と品質基準を引き上げるための戦略的M&Aだったといえます。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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