『舟を編む』大渡海の辞書モデルは実在する?三省堂と広辞苑の真相

『舟を編む』大渡海の辞書モデルは実在する?三省堂と広辞苑の真相とはどんな影響があるのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

劇中で大渡海を生み出す舞台となる「玄武書房」。古色蒼然とした資料室のような辞書編集部と、利益を優先する他部署との軋轢といった生々しい描写はどこから生まれたのでしょうか。その最大のモデル元となったのは、辞書のトップランナーである三省堂です。

三浦しをん氏は執筆前、三省堂の辞書出版部へ足繁く通い、編集部員がどのように言葉を採集し、どのようなスケジュールで校正を行っているのかを徹底的にヒアリングしました。三省堂といえば、『三省堂国語辞典』『新明解国語辞典』『大辞林』など、語彙の最前線を走り続ける辞書を数多く世に送り出してきた老舗です。

また、出版不況の中で「莫大な開発費と10年以上の歳月がかかる辞書事業をいかに維持するか」という社内政治の葛藤には、岩波書店をはじめとする大手出版社がかつて経験した辞書編纂の舞台裏の実話が散りばめられています。玄武書房の空気感は、日本の辞書文化を水面下で支え続けてきた実在の出版社たちの汗と誇りによって形作られています。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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