なぜグリーンランドは巨大に見える?メルカトル図法の歪みと採用の真相
なぜグリーンランドは巨大に見える?メルカトル図法の歪みと採用の真相の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
デジタル全盛の現在、スマートフォンで日常的に利用されているGoogleマップやAppleマップなどのWeb地図サービスでも、メルカトル図法(標準規格「Webメルカトル」)が広く採用されています。
これには明確な技術的・視覚的メリットが存在します。
メルカトル図法の主なメリット:
1. 局所的な形状の歪みがない:道路の交差点が現実と同じ90度で交わり、建物の形が正確に保たれる。
2. タイリングとシームレスな拡大・縮小:世界全体を正方形のグリッドタイルに分割しやすく、拡大ズームしても東西南北の方位関係が破綻しない。
3. 北が常に真上:画面のどの位置をスクロールしても、上が常に北を指すためナビゲーションに最適。
もし面積が正確な地図をスマートフォンで使うと、街角を拡大した際に交差点の角度が斜めに歪み、自分がどの方角を向いているのか直感的に把握できなくなります。日常の道案内において最優先されるのは「地球全体の面積比」ではなく、「目の前にある交差点の形状と方角の正しさ」です。
一方で、極点(北極点・南極点)を数学的に描画できないという構造上のデメリットもあります。緯度90度に近づくにつれて拡大率が無限大に発散するため、Webメルカトルでは北緯・南緯約85.05度で上下をカットして表示しています。